オチキッズでは、子供からむし歯を予防するためには「予防法」の組み合わせが大切だと考えています。

子供のむし歯予防①

むし歯はどのようにできるの?

むし歯ができる要因

むし歯は、食べ物を栄養にむし歯菌が活動し酸をつくり出して、その酸によって歯が溶けてしまう病気です。
むし歯は「歯」「食べ物」「むし歯菌」の3つの要因が悪い条件で重なった時に発生します。

さて、突然ですが、私たちはご飯を食べたら「うんち」と「おしっこ」をしますよね。
実は歯の表面についているむし歯菌(ミュータンス菌)も同じなんです。
むし歯菌のご飯はご存知「砂糖」です。歯の表面に残っている砂糖を食べて、「うんち」と「おしっこ」をするのです。

「うんち」に相当するものが「歯垢」「プラーク」と呼ばれるもの。
「おしっこ」に相当するものが「酸」です。

歯の表面は、体の組織の中で最も硬いエナメル質という組織で覆われていますが、長時間「酸」にさらされたままでいると、徐々にエナメル質が溶けだし、ついには穴が開いてしまうのです。
むし歯とは、むし歯菌の出す「排出物」で生じる病気とも言えます。

食事回数と口腔内の状態

再石灰化と口腔状態

食事をする度、ミュータンス菌が「糖」を摂取し、「酸」を吐き出す事で歯は脱灰し、唾液のph(酸性・アルカリ性の程度の単位)は下がります。その後、唾液の働きによってphが元の中性の状態に戻っていきます(平均40~60分)。
その状態から、歯が再石灰化という過程で何も食べていない時の硬さに戻る為に、唾液のカルシウムやリンを吸収します(平均1時間程)。そうして元の硬さに戻るまでに約2時間かかります。

このことから、何か食べたり飲んだりするときは、歯を溶かすもの(糖分など)が入っている場合、最低でも2時間は空ける事が望ましいといわれています。 基本的に食事は1日3回、間食は1、2回程度に抑えしょう。

むし歯予防はいつからするの?

理想は、マイナス1歳(お母さんのおなかの中にいるとき)からが効果的です

マイナス1歳からのむし歯予防

生まれてくる赤ちゃんのお口の中には、むし歯菌がいません。
主に母親からの感染で定着していくのです。
母親のお口の中にむし歯菌が沢山いる状態だと、それだけ子供のむし歯リスクが高くなります。
お箸やスプーン、お母さんが舐めた哺乳瓶の乳首などから感染が起こるのです。

感染経路を完全にシャットアウトするのはとても難しいことです。
お母さんだけでなく、ご家族の協力が必要です。

お母さんにむし歯がある場合には、適切な治療を受け、さらに正しい歯磨き方法、食習慣、フッ素の使い方、キシリトールガムの効果的な噛み方など、正しい知識を身につけてください。そうすることで、まずお母さんのむし歯リスクを減らすことができます。

日々の生活中で子供と接触する回数の多いご家族は全員が同じ知識を持ち、全員がリスクの少ないお口にした方が効果的です。

母親から子供へのむし歯菌予防における基本方針

予防…うつらないに、こしたことはない。

第1の方針として原因菌である「ミュータンス菌に感染しない(うつらない)」にこしたことはありません。

遅延…遅いほど、軽傷のむし歯ですむ。

第2の方針として、感染時期が遅ければ遅いほどその後に生ずるむし歯は軽傷で済みます。
特に2歳になるまで子供の口腔内にミュータンス菌が定着しなければ、その後のむし歯予防が楽になります。

対策…子供の口腔内に伝播してもかまわない菌(定着しにくい善玉菌)に変える。

第3の方針として「万が一子供の口腔内に伝播してもかまわないように、ローリスクの菌(定着しにくい善玉菌)に変える」ことです。子供に感染する前に、むし歯菌を(ご家族のお口の中にいる間に)善玉菌に変えることが重要です。

単に「感染経路を断つ」ことや「子供の口の中の糖分を断つ」だけでなく「感染源を変える」という発想が必要です。

フッ素でむし歯予防

フッ素の3つの働き

歯質の強化

歯はフッ素を取り込むと、酸に強いフルオロアパタイトという結晶に変化します。

脱灰の抑制と再石灰化の促進

フッ素がお口の中にあると、歯の成分のリンやカルシウムが溶け出す作用(脱灰)が抑えられ、溶け出していたリンやカルシウムが歯の表面に戻る作用(再石灰化)が早く進みます。

むし歯菌の活動性を抑制

フッ素はむし歯菌が酸やネバネバした物質を出す力を弱め、さらに細菌の生育そのものも抑えます。

脱灰と再石灰化のしくみ

医療機関で受けるフッ素と歯磨き剤に含まれるフッ素の違い

フッ素によるむし歯予防

医療機関で扱うフッ素と一般的なフッ素入り歯磨剤とでは、フッ素の濃度が大きく異なります。

  • 歯科医院でのフッ素塗布:9000 ~ 12300ppm…歯質の強化。
  • フッ素入り歯磨き粉:500 ~ 1000ppm…再石灰化の促進や酸を作る力を抑える効果がある。

フッ素の効果的な使い方は色々ありますが、一番大切なことは毎日使うことです。

むし歯の予防は組み合わせが大切です

「歯磨きしているのに、定期的にフッ化物塗布をしてもらっているのに、なんでむし歯になるの?」
とお悩みのお母さんは多いことでしょう。
また「予防効果のあることを何か一つしていれば大丈夫。」
と考えているお母さんも多数いらっしゃるかと思いますが、むし歯予防を成功させるためには、いくつかの効果的な予防法を組み合わせることが必要なのです。

フッ素の予防効果について

フッ素には確かに予防効果があります。これは科学的に証明された紛れもない事実です。
ではフッ素を塗布していてもむし歯になってしまう子供がいるのはなぜでしょう。

もし仮に、むし歯予防の合格ラインが100点満点中60点だとした場合、フッ素塗布による予防効果は10点程度です。
つまり残りの50点は、砂糖の摂取制限や歯磨き習慣で補う必要があるのです。

食生活や日頃のケアとフッ素による予防グラフ

例えば、歯科医院で毎月フッ素塗布をしているのにむし歯を繰り返してしまう子供と、歯科医院でフッ素塗布をしたことがないのにも関わらず、全くむし歯のない子供。この二人の違いはなんでしょうか?

一人目のむし歯を繰り返す子供は、砂糖の過剰摂取や適さない歯磨き習慣により、20点や30点しか取れず、フッ素の10点を足しても、60点の合格ラインに達しない子供です。
二人目のむし歯のない子供は、砂糖の摂取制限や適した歯磨き習慣だけで70点または80点を取れている子供です。

つまり、フッ素塗布以外の50点分がどれだけとれているかどうかの差が両者の大きな違いです。

その50点分を、日常で生活での砂糖摂取制限や歯磨き習慣だけで、どうしても獲得できない場合には、キシリトールの摂取を日常生活に追加してみましょう。プラス10点、20点が期待できるかもしれません。
さらに点数を上げるために、歯科医院で行うフッ素塗布だけでなく、必要に応じてシーラントPMTCなどの予防法を行うことができます。 どれか一つだけでむし歯ができなくなるという魔法の薬というものはありません。

複数の予防法の中から、子供に合った方法を補完的に組み合わせる必要があるのです。

食生活や日頃のケアとフッ素による予防グラフ
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